3 月 22
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物置で物色していたら20数年前に作ったトランシーバーの残骸を発見しました。
当時はこれで無線をしていたのですが、残骸を集めて思い出してみると、ケースを入れ替えるのに分解し、途中まで作業して放置状態のようでした。
理由はケースのアルミパネルが固くて加工しにくい事と、基板を止める方法を思いつかなくてめんどくさくなったのだと思われます。
でっ、今回の発掘品は基板2枚とVFOユニット(メカギアとセットで)パネルに取り付けただけの合計3点です。
VFOとメカギアは あーこれか 壊れたFT-707Sを誰かに貰って、VFO周りだけ外して捨てたんだっけ・・・
これ、終段のアンプ・アンテナ送受切換部・ローバスフィルター・ノイズブランカー・その他Sメーター回路やツマミ類が見つかりません、たぶん断捨離の時に捨てたのでしょうよ。 残念
9MHz帯のジェネレーター部はローカル信号を入れると14MHzの送受信ができるところまで回路が載っています。
もう一枚の基板には受信のRFアンプ・送信用プリドライブ・送受切換用電源回路・局発回路+SN16913を使ったミキサー回路などが載っています、ここにVFOからの信号を入れると23MHz帯が出力されるようになっています。
VFOは5.5MHzから5.0MHzの出力になっているので、逆ヘテロダインをし結果的に14から14.5MHzで動作するよう全体の回路が構成されていました。
回路図も残っていませんからね基板を見て配線を考えました
当時はテスターしか持っていなくてRFプローブを自作して各部の信号レベルを調整した記憶があります。
足りない回路はありますが配線すればかなり低出力な14MHzSSBトランシーバーとして動作するはずです。
とりあえず、基板を眺めて配線を探りバラックで仮動作させてみましたら、とりあえず動作することは確認できました。
一旦組み立てると部品交換が大変なので、丁寧に動作チェックをしていくと、問題テンコ盛りですね
んー これで無線してたんだけどな、あの時どうして気付かなかったのかな?
ローカル信号をDBMに突っ込む最終バッファが発振気味、AGCアンプも発振気味だしアタックタイムに問題あり、ローカルミキサー部のSN16913への局発信号がレベルをアッテネートしすぎ・・・などなど
全体的にレベル配分が悪すぎでしょ 1つ1つ直していくのは大変で自分との闘いが続きました
納得できるまで手を入れるなら新規で作った方が早い気がするので、大きな問題点だけ修正し、それなりに安定動作する状態に持ち込みました。
それにしても、考えて作ったのか無神経に寄せ集め回路なのか・・・
受信時の電流が多いなぁ(約180mA)、そりゃあこんな回路で構成したら無理もないか
2SK125をパラった箇所が何か所かあり、この回路じゃ無駄に電流が多いはずです。
動作確認が出来たのでケースへの組み込みを開始します
ホームセンターへ行ってアルミの板とLアングルを買ってきました、それを加工してフロントパネル側に固定し基板の調整がしやすい構造を考えてみます。
加工した部材です
基板を止めてみると2か所ほど配線がしにくいところがあったので追加加工して配線を出しておきました。
これをフロントパネル側に固定するのですが赤線で囲ってるところ
全体を写すとひ弱な感じが伝わると思います
この部分だけだと強度が出ないです
それで反対側にも追加加工し、金具を追加して固定します
出来上がりはこんな感じです
ついでにスピーカー取付金具も作りました
今日3月22日 なんかのコンテストしてましたね、午前中に職場に来る前に公園の横に車を止めて、数メートルのビニール線をミノムシで止めてアンテナとし受信してみたら多数の無線局が受信できました。
電話・電信共にコンテストしているようです
普段、ビル内の職場では何も聞こえてこないので、いまどき無線する人もいないのだと思っていたのですが・・・
AGCの調子もよく20数年前に作った時より劇的にいい感じで受信動作しています。
足りない回路、特に終段のアンプ(3W程度を予定しています)とかローバスとか、必要最小限の回路を作り完了とする予定です。
今回は第一弾として復活した残骸ということでよしとします。