12 月
15
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全段差動6SN7 PPアンプを改造しました。
改造したのは電源トランスからの誘導ハム対策です。
NFBで誤魔化してOKとするつもりでいたのに
どうしてだか、自分の気持ちは誤魔化せないみたい
誘導ハムが出るとは言っても ほんとに極僅かなんです
スピーカーに耳を擦れる直前まで近づけて意識を集中しようやく微かに聞こえる程度なんですが、どうしてかなあ? 誰かに言われるわけでもないのに許せないんだなぁ
あれこれ試行錯誤しましたが決定打にはならず、思い切ってOPTの取り付け位置を変更することにしました。
そして結果はブサイクではありますが、これがベストな対策です。
OPTの取付ネジを外し、球を抜いた状態で少しずつOPTを移動させると、誘導ハムがピタっと無くなるところがあります
OPTを回したり傾けたりしてもハムが聞こえなくなるポイントはありますが
それで固定するとブサイクすぎるので・・・
先ずはOPTのネジを外した状態
ここから少しずつずらしていくと最適ポイントは、このあたりでした
スピーカーとオシロスコープを繋いで球は抜いたまま電源ONです。
大体11から12ミリくらいでしょうか
要するに、電源トランスとコア軸が揃ったあたりがベストです。
OPTが元の位置だと球を抜いた状態で 0.6mV
12ミリ移動させたところで最小値の 0.07mV以下となりました
で、問題はどうやって取付位置を変更するか
今回は、配線を外したりネジ穴を追加加工もしたくないので、作ったアンプには可能な限り手を加えずに、何かしら金具を細工して既存の穴を使い目的の場所にOPTを固定したいと思います。
それで、5ミリ厚で30ミリ幅のアルミの板を買って(アマゾンで300円くらいだった)加工したのがこれです
配線の切り欠き部分とか(かなり適当に作業してます)、固定用のネジ穴を開けたりしてます
ネジはこのアルミの板にタップを切って各部が止められるようにしました。
作業が完了した状態はこんな感じです
元はと言えば僕が知らな過ぎたことでしょうかね
このOPTはカバー付きだから、影響を受けにくいだろうと思っていましたが、正直なんの役にも立っていない気がします
OPTに手持ちのトランスケースを被せたり、電源トランスを金属板で囲ったり・・・
いろいろ試しましたが期待する程の効果はありませんでした
効果を得ようとすると、かなり大げさなシールドをすることになり現実的ではないと感じました
結局、トランスの位置を変更するのが一番効果があり基本は守るべきだと痛感しました。
それと、前回もNFBの事を少し書きましたけど2KΩの抵抗で実測4dBのNFB量となります
手持ちの抵抗の都合で8dBあたりまで順次試してみましたが、このアンプは何故かNFBは少なめな方が僕好みの音がします。