3 月
23
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この間、段ボール箱のスピーカーの件のあと気になってアンプを弄繰り回してました。
構成は前回も書きましたけど
インプットトランス方式の初段は76、終段は6B4GシングルのA級ステレオアンプです。
気になったところはたくさんあるんですが、特に6B4Gの動作点の事と、ハムが出ることです。
電解コンデンサーも弱ってる気がするし、スピーカーに耳を近づけるとなにやら音がします
もちろん入力は無信号の時の事です
チリチリ ザワ ザワザワザワと小さく鳴ってます、そして周期的に プチッ プチッ ・・・ このプチッて、何かが充放電を繰り返しているような感じです。
丸一日かけてグランドラインの配線変更を行いました
回路が単純なので適当(見せかけ)な1点アースをしていたのですが、冷静によーく見ると、これはアースラインが多数のループを作ってる感じがしたのでそこをやり直しました。
ついでにコンデンサー類は全交換しました、それと抵抗類は各部の動作点を考えて定数を変更したり
<余談>
球が弱っているのは確かなんですが、特に76がヘタリかけてる感じがします
持っている筈の予備が無い事が分りネットで中古を探してみたら
大チャンガラをボッタクリ価格で売っているので買うのは止めてダメになったら別の球で作り直すことにしました。
</余談>
とりあえず、配線を変更し、論理的な1点アースに変更したら妙なノイズは一切でなくなりました。
電源部は最初に作った時はコンデンサーインプット型で10Hのチョークトランスを各チャンネルに1個ずつ独立して配置し出口側にもコンデンサーを入れるパイ型フィルターを構成していました
こんな贅沢な回路なのに少しハムが出ていたのも事実で、最初から配線に問題があったのでしょう。
整流には5U4Gを使っていたのですが5AR4の方が音が良かったので交換しました
ですがこの電源回路のまま5U4Gから5AR4にすると+B電圧が上がり過ぎて、マズいので最終的にはチョークインプットに変更しました
変更と言ってもコンデンサーを1個取り外すだけの事なんですが
面白い事に、チョークインプットに変更したにもかかわらず、アースラインの見直しをしてきちんと1点アースにした事が幸いしハムはとても小さくなりました。
スピーカーに耳を近づけてようやく聞こえる程度のレベルですから、僕としては良しとします。
整流管の違いで+B電圧が違うので、ついでに抵抗も利用して6B4Gを約235Vから317Vの間で4通りくらいの電圧の違いによる動作を試してみました
固定バイアス方式なのでいろいろ試せて良かったです。
プレート電圧に応じてバイアスを変えながら電流を測り、球に負担がかからない程度に動作点を決めて試聴してみましたところ
段ボール箱スピーカーとは言え、それぞれ癖が違うことが解りました
最も音が悪かったのは317V(6B4Gの定格は最大300Vとなってます)で50mAで動作させた時でした
この時のバイアスは-62Vだったかな(記憶があいまいです)
なんだか歪みぽくて音がごちゃ混ぜでした
最終的には250V前後のプレート電圧が一番いい感じです
230Vで電流を大目(70mA)に流すのもOKでしたから6B4Gは230Vから260V程度で動作させるのが良いのかもしれないと思いました。
※ただし、固定バイアスA級シングル動作の場合です。自己バイアスの場合は、どうなるか分かりません。
たまたま、近所の部品屋さんに行ったら、オレンジドロップを売っていたので
カップリングコンデンサーは今までのシルバードマイカからオレンジドロップに変更してみました。
段ボール箱スピーカーも、そろそろ木の箱に入れてやらんとな
それと40年前に作った6V6シングルアンプも鳴らしてみたいし
EL34とか5998のアンプも作ったのに、どこへ行ったのだろうか・・・ 我が家の倉庫は不思議だ
とりあえず 今日はこのへんで
アンプネタはしばらく続く気がする・・・