DSBトランシーバーの自作2

radio-etc
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前回からいろいろ追い込んで完成度を高めました
TA7368Pの発振対策と送信部終段の動作点の変更を行いました、これらに関連して配線や定数の変更をしています。
VFOはユニバーサル基板からちゃんとした基板へ変更しました、回路的にはチャンガラですが安定した実験には大切かと思ったので・・

変更後の回路図がこちらです

大きく違うのはAFアンプのTA7368Pの電源は送受で切り替えず通電したままにしパスコンの容量を大きくしました。
それと送信時の終段部は10mAから36mA動作に変更し、関連する部分の変更も行っています。

変更後の説明

送信部の終段の動作点を変更しました。
前回までは10mAでしたが50メガ用で作った時のことを考えて36mA目標で定数の変更を行いました、ですが手持ちの抵抗の都合に合わせたため実測33mA動作となりました。これで13mWから30mWへ出力アップです。
単純計算ですが終段のインピーダンスは約230Ω動作なのでT1は前回のトリファイラー巻きで9:1にしていたのをバイファイラに変更し4:1としています、これで50Ω負荷に近くなるのでちょうどいいのでは。
最大出力が小さいのはNJM1496Dからの最大出力が足りてないのと、T1のコア材と巻き数のバランスが少し悪いように感じていますが深追いしません、用いたのは素性不明のコアですがFT23#43に近いものだと思われます。

受信のTA7368Pの発振対策について
ここは前回の実験で判明したことを基に定数の変更と電源の与え方を変えました。
C37に470μFを使うと送受切替時に発生する充放電のタイミングが問題となり好ましくないため通電したままの配線に変更しました。これで試してみたら送信に切り替わった時にC31(100μF)の放電時間の影響で0.5から0.7秒間くらいハウリング現象が発生するため、Q5のミュート回路を追加しました。
このミュート回路は簡易なので基板の裏側にベタ付けしています、2SC1815でも何でもいいのですが薄型(TO92S)の2SC2787を使いました。

送信時Q5によるミュート回路

見え辛いかもしれませんね、黄色で囲ったところです。
2SC2787と10kΩを基板の裏に取り付けてmute回路としています。

これで受信から送信への切り替えは良好になったけど、今度は送信から受信に切り替わった時に受信音が出始めるのに0.3秒くらい遅れるようになりました、原因は送信部終段の電源ラインに入れているC33(100μF)の放電に時間がかかる様子で、TX_8Vラインが即座に下がりきらずQ5のミュート回路がゆっくりOFFになる図式です、そのためC33は100μFから10μFに変更しました。

今回の回路図(ミュートを除く)で基板にしたのがこれです

NJM1496D 7MHz DSB QRP_Transceiver_rev3

初期のものと代わり映えがしませんが・・・ 実用度と再現性は確実にアップしてます。

ついでにこの基板をオーダーする際にDDS-VFOも基板にしたのでこれらを繋げて動作テストしているのが以下の画像です。

とりあえず、こんな感じですが周波数に絡むところを50メガように変更すれば、簡単に50メガ用DSBトランシーバーになるはずです。
それと、「ラジオ少年」のサイトでクリスタルが安かったのでいくつか注文しました、50メガ用も買ったのでVXOでも作って遊んでみようかと思っています。
そんなわけで、今回はケースに入れるのは無しかな、すでにSSBトランシーバーを作る実験も始めているので、そのうち気が向いたらケースにでも入れてみようかと思います。

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