SSBトランシーバーを作ろう

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SSBトランシーバーを作ろう  ・・・と思っている
もしかしたらメンドクサイのでDSBトランシーバーで終わるかもしれん

今でも労せず入手できる部品で作ろうと思ったら結構苦労するね、労せず部品は集まるのに、それを使うと苦労するという矛盾したループに陥ってるわけで
苦労するのは、手持ち部品は使い慣れた部品、でも今から買い集めるのはそうじゃないから特性を調べるところから始める必要があり、そこが苦労すると思うんだな。

DSBトランシーバーで終わらせるかもしれないから周波数は決めていません。トランシーバーに仕上げるためには真面目に計画を立てるべきだけど、使いたい部品だけ決めて、そこから膨らませればいいかと安易に考えております。
これは使うぞって決めてるのはNJM1496D、それから んー・・・他は思いつかんな
オリジナルのMC1496PはCANパッケージでしたが今回使うのは秋月電子で100円で売ってる14pinのDIPです。

計画もろくにしないで始めたので作りながら学び発展させていこうと企んでいます。

子供の頃にダイオードでリング変調器を作り、ラジオからモガモガしたのが聞こえたのが嬉しかったから、あの時の感動をもう一度
そんなわけで手始めに変調器から実験を始めるこにしよう。

MC1496のデータシートから抜粋したのが次の図で12Vシングル電源動作の変調器(fig28)と復調器(fig25)、それらを元に自分なりにやってみようと思う

今回の目標はDSB送信機
とりあえず局発の発振器を作るの面倒だからファンクションジェネレータの信号を利用してみる
これをNJM1496Dのキャリア入力に突っ込んで、信号入力には1石程度のマイクアンプを繋いで、出力からしゃべった時だけ電波がでてくればいいよね
どうなるんかねー
上手く行くと高帯域なDSB送信機ができるんじゃないかね

どのピンに何を繋ぐかは、それすら決めていないのでザックリではあるが変調器らしい図を書いてみた。

NJM1496DでDSB変調 図の1

データシートを元に原案を書いたのがこの回路図。
12Vではなくて8Vで動かす予定。
出力側は抵抗負荷ではなくてトランスにしてみようと思う。

かなりアバウトな計画だな、この回路を描くだけで疲れてしまった。
外付け部品が多いので基板配置するときのことを頭に描きながら作業をするんだけど、そのせいか1と4のどっちにマイクからの信号を入れるのか決めていないのでこんな回路になってる。
それと、バランス調整用ボリュームの50kのところは別途10kが入ってるのをよく見かけるが今のところ10kは入れる気が無い。
VFOと言うか発振器からの信号、つまりキャリア入力は部品配置の都合で8番に入れることを予定している。
出力側のT1はFCZのコイルを使うか、トロイダルコアにトリファイラ巻きするか、それとも挫折して抵抗負荷にするかもしれず、実験しながら決めていく予定。
全体的に各抵抗値は暫定的であり決定ではない。

時間が取れないので続きは次回

3月27日の日曜日に動作検証をしてみました。

ユニバーサル基板に最小限の回路で組みつけてみました、ゴニョゴニョとあれこれテストした結果のみを忘れる前に書き足しておこうと思います。

最終的なDBMとしての回路はこうなりましたよ

NKM1496DのDBM回路 図2

大きな変更点はNJM1496Dの2と3ピンの間に入れる利得設定用の抵抗「図1のR5(100Ω)」は不要なので直結としたこと
図の1でR9(1k)を1mH(図2のL1)のチョークコイルにし、R4(10k)を4.7kに変更した。
※図1と図2では部品番号が違うので見間違えにご注意。

ちなみに1mHの代わりに1kの抵抗を使うと1496の5番ピンで利得調整をしているのだが図2のR4(4.7k)では電流が多くなり電圧ドロップが大きなってしまいマズイのである。

図2の回路定数でテストしたところNJM1496Dは3Vから問題なく動作し良好に使えるのを確認しました。
ただし電圧が低いと、当然出力レベルは低下するのでキャリアサプレションは見かけ低下します、オシロでの計測なのでスペアナのようにはハッキリとは言い切れない、なんせヌルポイントがデリケートなのでノイズと合わさって測定しづらいから
5V動作時にざっと測って46dB程度で7Vだと50dB以上は簡単にヌルポイントを追い込める。

T1はフェライトコアにトリファイラー巻きをして広帯域を狙ってみた、たしかに一度ヌルポイントに調整したら、かなり広範囲で再調整することなく使えることを確認できた。

ちょっと思うところがあって不安を抱えながらもFCZのコイルにしてコンデンサも追加し7メガに同調させて7メガのDSB送信機にしてみたところ、とっても調子よく動作することが確認できた。
不安材料は、今も売っているFCZ互換のコイルが本当にバイファイラー巻きされているのか信用していなかったからである。
思うところっていうのは、SSBトランシーバーを目指すなら、このDBMの後ろにはクリスタルフィルターを入れるのだけど、今回は汎用性を考えて12.8MHzのクリスタルを6個使ってラダー型フィルターを作る予定で、その時はT1を12.8MHzの同調させるつもりでいる。

話は前後するがキャリアのレベルは8V動作時だとMax300mVppを目処にし、5Vから7Vあたりで動作させるなら150mVppから200mVppにしておくといいように感じた。
信号入力レベルは思ったよりも低めでいいみたいでMax100mV以下にしておいた方が良さそうであった。
そんなわけで簡単に1石のマイクアンプを追加してモガモガ言わせてみた
オシロで1石アンプの出力レベルを見たら、想定より低くてどうかと思ったけど十分に足りておつりがあることが分かった。

NJM1496Dと1石マイクアンプ

本番実装前の実験なので適当に作ってますよ。

次回は周波数変換とプロダクト検波の実験だな。

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