潜在能力 今日のお仕事
8 月 07

長年使い続けたWindowsServerを廃止することにしました
ファイル転送は速いし、年単位で動かし続けてもダウンしたことないし特に不満はありません。
以前はMS/SQLserverをデータベースのエンジンとしていたのでWindowsServerは必須でした
社内の開発用のサーバーはLinuxです、近年はPostgreSQLを主に利用しapacheやphpと組合せWebDBを構築していますからWindowsServerのお仕事としては「dhcp・dns・ファイル共有・プリントサーバー」などが主な役割でした。

これらの用途で2台の物理サーバーが24時間稼動しているのは不経済なものです
そこで下記のような方法で合理化を推進してみました。

今回からWindowsServerを廃止してLinuxServer1台にリプレイスすることにしました。
既存のWindowsServerとLinuxServerは廃棄する(部品の構成上、かなり消費電力が大きいから)、代って新たに用意するのは小型・省エネパソコンです、これに必要なソフトをインストールし環境を構築します。

共有ディスクには少し遊びを兼ねていつもとは違う方法をとって市販の外部HDD/usb接続仕様を使ってみます。

一般向けに市販されているHDDはみんなが期待するほどの信頼性は全くありません
1日8時間の利用を基準にして耐久性を設計しているため24時間連続稼動に長年耐えるほどの性能は無いと考えてよいと思います
ここでマジになって信頼性を追うと桁違いに高価な機材との組合せを考えなくてはなりません
だから毎年壊れてもいいくらいのつもりで・・・

ファイルサーバーなのでHDDが壊れたらデーター全滅ってのは仕事にならないので最低限の条件は共有ディスクのミラーリングは必要です。
市販品から物色していたらサイズ・価格・機能ともに使えそうなのがいくつかありましたので、その中からバッファローのHD-W1.0TIU2/R1をチョイスしてみました。
これをミラーリング(RAID1)動作に設定して使います、くれぐれもストライピング(RAID0)を選ばないうに、トラブル=全滅になりますよ。

この製品の対応OSはWindowsとMacです、500GBが2基搭載されていてRAID 0/1 が使えます
私が思うのは付属のユーティリティーソフトが他のOSに対応していないだけの事
だからRAIDの構成は事前に対応OSで設定をしておけば良いはずです。

一般的に外部HDDはWindows/Macに対応させるためにFAT32でフォーマットされています
問題があるとすればここですね
FAT32のままだと実はWindowsで一般的になっているNTFSフォーマットとは完全互換ではありません、そのため既存のWindowsServerからファイルを移し変えようとしてもコピーできないファイルが多発するのが今までの経験で分かっています。
sambaを使ったファイル共有は転送速度も速くファイル名での問題が気になった記憶がないので上手く行くはずです。

今回のリプレース用としてLinuxを選びました、殆どのOSはバージョンを重ねる毎に重くなるし節電を考えると結果的にこうなったということです。私はLinux(CentOS5.2)を選択しましたがUNIX系ならどれも同じだと思うのでお好きなのを使えばいいと思います。

作業としてはLinuxにsambaを設定して、その共有先のドライブとしてHD-W1.0TIU2/R1を使いますがext3形式にフォーマットしなおしてマウントします。

節電に貢献したのはIntelのatomです、とても快適にLinuxが動いています、atom330搭載のマザーボードでシステムディスクにはSSDを使いましたから消費電力は全て含めても15Wから18W程度の消費電力と思います、これに、HD-W1.0TIU2/R1を足して全体で実質60W程度に収まると考えています。(我家で言うとトイレの白熱球1個分です)

クライアントの台数が小規模の場合やファイル共有だけを目的としたらこんな事しなくてもLAN接続の外付けHDDを買ってくれば完了です「※NASとして宣伝していると思います」。
ただし、カタログデータがどんなに良くても実際に使われている方は分ると思いますがファイル転送が遅くてイライラすると思います。

【まとめ】
目標としていたLinuxの開発環境とファイルサーバー、そしてLANを構成するための複数の機能を1つの省エネパソコンで実現できました。

比較的低予算で信頼性以外の問題は解決です「安い・速い・省エネ」の3拍子。

ユーザー毎に利用できる共有ポイントを設定できますが、ちょっと複雑な権限の割当を実現するにはWindowsServerの方が楽ですね、慣れの問題もあるでしょうけど。

HD-W1.0TIU2/R1は出荷時の状態では独立した2つのHDDとして設定されていました、Windows機で事前にRAID1へ設定を変更しておきました。ついでにWindowsで使ってみましたが転送速度は期待しないほうがいいみたいでHDDが1枚だけ入った簡易型の方が良好です。

ここにご紹介した内容は快適な環境を安く手に入れる方法の一つの事例です。

次回は2.5インチ・500GB・7200rpmとこんな感じのHDDを内蔵させてみたいと思います。

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written by boss