12 月
14
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ドローンによる空撮を仕事にすると、いろんな事が起きます
そして周辺機器などを含めるとかなり費用が必要です。
DJIのドローンを操作するのにモニター(デバイスと呼んでいるみたいです)が必要なので僕はiPad mini4を買いました
だけど炎天下では熱ダレして使い物にならないですね、5分と持たないです(日陰だと少しマシですが)しかも日差しで表示も見難いし・・・
仕事の依頼を受けて撮影するのに炎天下では撮影できません なんてことは言えないし・・・
それでiPad mini4用に冷却装置を作ってみました、これでドローンのバッテリー交換をしながら連続1時間使ってもiPadはダウンしなくなりました。
銅板を加工しファンを取り付けています、ファンの電源は送信機のUSBからもらっています。
こんな感じでになります↑
日差しの眩しさと言うか表示が見えにくくなるのはサンシェードでごまかします
こんな状態なのでモニターへのタッチ操作がやりにくいです、それと所詮こんなことをしても期待する程の効果は無く、無いよりはマシという程度でフライトに集中できるとは思えません。
上の写真でお気付きの方もいると思いますが、炎天下で熱ダレもせず直接日差しがあたってもバッチリ見える(サンシェード不要)CrystalSky(2000 cdなので激明るい)を普段は使っています。
CrystalSkyのOSがandroidをベースとして専用モニタの体をなしていますがDJIの純正推奨デバイスにもかかわらず
android用GO4アプリの出来が悪くiOS用と比べたら、
ちょいちょいウンザリします。
iPadは、これでないと使えないドローン用アプリがあり操作機材としては必要なんです(複雑な心境ですぅ)。
ここまでは夏場の対策で、以下は冬場の対策についてです。
ドローンのバッテリーにはリポ(リチウムポリマー)バッテリーが使われています
細かい事で言えば、送信機内にもリポが使われています
ついでに蛇足ですがCrystalSkyはリチウムイオンが採用されていて-20℃から40℃の範囲で利用できるようになっています。
このリポは低温時はパワーが出せず無理にフライトさせると突然のバッテリーダウンで墜落もあるようです
Phanotm 4 PROの場合は、確かバッテリー温度が5℃以下だとモーターが起動できなかったと思います
仮に外気温8度くらいとしてモーターが起動できても20℃以上になるまで警告が表示されて暖機を促してきます。
いつもは車内の足元にバッテリーを並べて温めながら現場へ行くのですが、いつもそうできるわけでもないのでバッテリーウォーマーを作ったのが1年前です。
ニクロム線を巻いて12Vのポータブルバッテリーで加熱しています、サーモスイッチを付けているので箱内の温度が35度くらいになると一旦切れます。
激しく不細工ですが抜群の効果があります。
ニクロム線がむき出しはマズいので適当に布を貼ってます、これら一式を袋に入れて使用してます。
12Vで1.5Aほど流れるように予め全体で何メートル巻くのか計算し作っています
予備実験で20Wもあれば十分と判断し、完成したものは18Wのヒーターとなりました。
同時に2個のバッテリーを温める事ができます、2バッテリーで足りない時はフライト中に次のを入れておけば20分も有れば必要な温度になります
これで温めたバッテリーをドローンに挿してモニターで温度を確認すると25度(この時の外気温は0℃程度でした)と表示されるのでOKです。
今シーズンは、この不細工さから脱却してみようと思いこんなものを買ってみました
基本的にはヒーターが巻いてあり袋内が温まる事になってます。
写真右端がコネクターになっていてリポの3S、つまり11.1Vのラジコン用バッテリーが接続できます
見えてるスイッチの部分は温度というか温度設定用で3段階に設定できるスイッチです、低・中・高の3段階と電源のON・OFFができます。
電流を測ったら低で500mA・中で1A・高で1.5Aほど流れますので高の設定ではそれなりに暖かくなりますが
低はちょっと時間がかかり過ぎでしたね、全く無いよりはマシなのですが・・・
これにバッテリーが二つ入ります、入れてみたらこんな感じです
ついでに電源用のリポも袋に入れてフタをすると良いみたいです。
試したところ本当になかなか袋内が温まりません、商品説明には内側に熱反射材が使用されていて温度が逃げにくいみたいなことが書いてありますが
ヒーターはその熱反射材と外側の間にありヒーターの熱も内部には伝わりにくい構造です
事実、手で触ると外側の方が暖かいです、赤外線温度計で計測してもやっぱそうなんです。
安定化電源を使って動作テストしたのですが10V 8V 7Vと電圧を下げて行っても電流が流れます
10V以下では電流が低下し始めますが、逆に15Vに上げても電流は変化しないので電流制御はされているようですが
重要な一定以下の電圧になると供給を停止する気の利いた機能は搭載されていません。
つまりラジコン等でリポを使い慣れた方にはお気付きと思いますが
スイッチを切り忘れるとバッテリーが空になるまで電流が流れる事になります、いわゆる完全放電に陥ります
リポは完全放電すると新品のバッテリーでさえ再度充電はできなくなるため困ります。
ということで、このバッテリーウォーマーは買ったけど
一見 かっこいいかも
だけど、テストの結果使えないですね。
これから急激に寒くなると思いますのでバッテリー管理を含めて事故の無いフライトを心掛けたいものです。