7 月
02
|
無線LANの親機について考える
「Wi-Fiのアクセスポイント(略してAP)について考える」と書いた方が分かりやすいのかも?
ずーっと以前から不思議に思っていた事
それは、APの形状とかメーカーの謳い文句に関わらず期待した性能を有しているとは思えない機器が意外にも多い気がしてる。
一時期流行ったハイパー仕様のAP
間違いなく大きなアンテナが本体から飛び出していた
安いモデルを買うとアンテナは筐体に内蔵されている様子で外見は単なる箱
では、大きなアンテナがついてるAPは廉価版のただの箱よりも通信距離が確実に伸びただろうか
というと、全くそうでもなく見かけ倒しだった経験の方が大きい
電波強いはずなのに、この距離で不安定なのはなんでやろ?
そんな疑問を持った方は大勢いるのではないでしょうか。
最近のAPは新規格を採用しているモデルほど複数チャンネルを同時に利用し帯域を確保している様子です、つまり道路幅を広げることで転送速度を上げているってことだな
と、同時に、諸々の機能が追加されているため端末のパソコンからは電波の強弱が激しく変動していて安定性を感じないのも事実です。
疑問に感じていたのは「実際に利用可能エリアが殆ど変らないのに」どうしてハイパー仕様と言いきれる商品が実在するのかってことです。
これは規格(しかも日本の規格ではとても小さな出力です、古い記憶ですが10mW(ミリワット)だったと思います)で決まっているし、内部のユニッを生産しているメーカーはある程度決まっているので無線ユニットとしての性能差は出にくいはずなんです
言い換えると出し難いはず。
これらの疑問から
アンテナが外部だろうが内部だろうが大きな違いが出ない理由を調べていたら分かりやすい説明をしているサイトがありました
これは日本無線(JRC)のサイトで無線LANに関するFAQ(流石に無線を本業とする真面目な姿勢を持った会社です)にあったのですが、そこを読むと納得できました。
興味ある方は下記にリンクを張っておきますのでご覧になってはいかがでしょうか。
日本無線の説明ページはこちらです、クリックすると別窓で開きます
ここの、04-001と04-002あたりがその答えです。
最近のAPについてバ社とかのを見てみたら一般向けの製品は内蔵タイプに代わってる様子です
※メーカーによっては業務用とか筐体が金属製のものは外部アンテナ式ですが
そこの説明から分かることは送信出力の規定だけでなくアンテナの利得を含めた総合的な出力、俗にERP(実行出力)として規定されていることが分かったので、見せかけの大きなアンテナを付けたところで性能差は出し難いということになります。(大きなアンテナ、利得の高いアンテナを使うには送信出力を小さくしなければならないってことです)
※日本無線の説明中にはEIRPとなってますね、ということはアンテナの利得は理論値2.15dbを起点に表現することになります。
もう一つ忘れてはならないのがAPのことだけでなく端末側の問題
APからの電波が端末に届く距離にいたとしても通信が確立できるとは限らないことです
例えば、ノートパソコン
内部にWi-Fiが仕込まれていますが、これの性能により実使用距離は大きく影響を受けます
最近はどれも比較的けっこう離れていても使えますが以前は妙に感度の悪いのがありました。
話のついでに、最近はいくら日本のメーカーだとは言ってもバ社とかア社のAPは「買わないい、販売しない」ことに決めました
試してみて安定接続が簡単にできるN社のを使うことにしました。
それにしてもAPが至る所にあるみたいで過密すぎるこの状況ですから、互いの影響により快適なWi-Fi接続が確保できるのだろうかと心配になってきます。