10 月 26

次のアンプ制作にはトランジスタも使うからhFEでも測って特性を揃えた方がいいのだろうと思いジャンク箱をかき回してでっちあげてみた。

hFEを測定するには苦労しなくてもAmazonあたりで安く売ってるよ・・・
にも拘わらず自分で作る気になったのはには理由がある

ジャンク箱には使う予定の無い2sK192Aが捨てるほど余ってること
そして、ここがポイントなんだけど、どうやらトランジスタの種類によっては微小のベース電流ではうまく計測できないみたい

とは言っても、真面目にかっこよく作ろうなんてことは1ミリも思ってない
バラックに毛が生えた程度でOK
それと、増幅率を正確に知る必要も無く特性の選別ができるだけで十分なのだ

ネットで検索するとベース電流に10μAで計測する回路が多数載っていますね
しかも切替回路を使ってNPNとPNPに対応したものなどみんな工夫されています
僕は無精者なのと目的が明確なので割り切った回路構成としました。

計測するトランジスタのベースには25μA・100μA・1mAの3系統を用意しました
抵抗を切り替えてどうのこうのなんてことはしません
なんせ2SK192が捨てるほどあるので個別に用意します

そして、被測定トランジスタのコレクタ電流を読むためのメーターを装備する方もいますけど
これもバカ臭いので全体の電流を読んでいます。

で、回路図がこんな感じです
hfe-tester
とにかく単純明快ですね
ソケットに挿す場所を変えることで各電流での測定をします。

必要とする電圧はかなり広範囲で使えます、3Vから16Vくらいの範囲で試しましたが、なんでもいいみたいで5Vから8Vくらいで使えばいいのでしないでしょうか
僕の場合は以前に作った実験用電源が電圧と電流が解るようになっているから下の画像のような使い方で利用できます。

2sc458-25μAでhfe計測

2sc458-25μAでhfe計測


2sc458-100μAでhfe計測

2sc458-100μAでhfe計測


2sc458-1mAでhfe計測

2sc458-1mAでhfe計測

2sc2752L-100μAでhfe計測

2sc2752L-100μAでhfe計測


2sc2752L-1mAでhfe計測

2sc2752L-1mAでhfe計測

小信号用トランジスタの2SC458は25μAと100μAでのhFEは似た傾向で220倍くらいですが、1mAだと123.8倍となり動作点でhFEが変化すると思われます。

続いて2SC2752Lは規格表ではhFE30から60のランクだったのですが100μAでは正しく計測できないようです、1mAだと33.2なので規格の範囲内なのかなと思います。

この事から考えると小信号用トランジスタとパワートランジスタでは必要な計測ベース電流がかなり違うので市販の安いhFEテスタでは何の役にも立たない気がします。
(既に買って使ってる人にはごめんなさい)

boss

written by boss

10 月 23

先日ネットで注文していたトランスが届いたので並べてたみた

KmB100F2とKA-14-54Pと6SN7とか

KmB100F2とKA-14-54Pと6SN7とか

こんな感じで配線とかを想像しながら悶々と・・・

昔から作ってみたかった、6SN7か12H7Aを終段に使ったアンプ
この写真に写ってるのは6SN7の方ですが、共通しているのは双3極管でプレート損失も意外と大きいこと

トランスは持ってないから買いました
電源トランスはKmB100F2と出力トランスはKA-14-54Pです、春日無線変圧器のトランスです。

今回も前段は半導体で構成するので見た目はシンプルです
しかもOPTは小さいので並べてみても何やらチンチクリンな感じがしてます。

回路は んー 考えるの面倒なので おんにょさんの記事を真似て作ろうかと思います。

まっ とりあえず 考えている間が楽しい訳で いつ作り始めるかは決めていません。

boss

written by boss

10 月 17

前回40年前に作った6V6シングルアンプを最近になってハイブリッド化したことを書いたけど
その出てきた音が気に入ったことからシャーシを少し小型なものに変更しまた。

主要部品を外した以前のものと新しくなったものの様子がこれ

以前の6V6シングルアンプのシャーシ

以前の6V6シングルアンプのシャーシ

なんか、そのうちテスト用に使えるような気がします

で、あたらしいのこっち

6V6シングルアンプ改2

6V6シングルアンプ改2

こんな感じで奥行きが5㎝短くなって幅300×奥行150となりました
今回は思うところあって入力のRCA端子も正面に付けてます。

アルミシャーシの加工から概ね完成までを一気にだーっと

方眼紙で位置決めしポンチを打つ

方眼紙で位置決めしポンチを打つ

穴開け加工は楽しくない

穴開け加工は楽しくない

主要部品を付けて配線引き回しなどを妄想する

主要部品を付けて配線引き回しなどを妄想する

6v6-シングルアンプ 完成?

6v6-シングルアンプ 完成?

こんな感じでしょうかね

回路図を一応だけど載せときます
先に言うと、毎日のように呆れるほど定数も変更したしトランジスタもFETもあれもこれも変えた、
最終的に言えるのは、今日はこの回路であり定数です
記入している電圧は1次側の100Vが102Vから106Vあたりまで、計測の度に違うので参考程度に考えてください
少しくらい違ってもなんら音の違いはありませんから。

回路図

6v6 ハイブリッド式シングルアンプ

6v6 ハイブリッド式シングルアンプ

UL接続から3結にしました、もちろん5結も試しました、音的には3結が好みのモノでした。

実はこれ1ヶ月も前に作り替えは終わり、毎日のようにこのアンプで音楽を聴いてますが、その時に測定してみたらどうにも気になる事があって毎日のように試行錯誤の繰り返しが続いてるんです、呆れるほど思いつく限り試し続けています。

その、測定結果の気に入らない、解決できない部分については以下に画像を貼り付けときます。

1. 入力・ドライブ段・出力の3か所を計測(1KHz)

1KHzでの入力・ドライブ出力・OPT出力部の波形

1KHzでの入力・ドライブ出力・OPT出力部の波形

このあたりは問題は無し。

2. 60Hzでの波形です、ドライブ段のは邪魔なので非表示にしてます

60Hzでの入力・出力波形

60Hzでの入力・出力波形

解りますか? 波形は青色の左上あたりから崩れていきます、以下に20Hzまで何枚か載せますので気付くと思います。

40Hz 歪んでいるのがはっきりとわかります

40Hz 歪んでいるのが見えてきましたね

30Hzだとコレ

30Hzだとコレ

20Hzでは、こんなに歪んでます

20Hzでは、こんなに歪んでます

ついでに15Hzの時はこれ

ついでに15Hzの時はこれ

10Hzは・・・ もー見たくないよね

10Hzは・・・ もー見たくないよね

こんなに変なんですよ、60Hzから下は何をどうしようがダメです

6V6のグリッドにR9/10KΩは試しに入れてみただけで特に意味はありません
定電流回路の抵抗は28Ωから30Ωに変更しました、27Ωやその他試したけど30Ωの時が音的に気に入ってます。
上記の波形の通り、測定上はダメなんだけど、出てくる音はとても好みの音がするので複雑な心境です
カソード周りのバイパスコンデンサは以下の図のように変更してみましたところ15Hzあたりまで歪みは小さくなりましたが、肝心な音は悪くなりました。カソードに入れたパスコンの1000μFがチャンガラ過ぎたのも原因かもしれませんが、定電流回路独特のあの音がしなくなって平坦な味気の無い物となったため直ぐに止めて元に戻しました。

これがダメだったパスコンの入れ方の図です

6v6 カソード周りのパスコン

6v6 カソード周りのパスコン

それと、6V6は3結にしていますがプレートとSGを直結にしていたら無負荷の時に発進気味だったので現在は220Ωをかましてます。

初回からの変更点は大雑把に言うと3点のみ
1. Q1の動作電流を上げるためにソース側の抵抗100Ωを50Ωに変更
2. 6V6の定電流回路で28Ωから30Ωに変更しカソード電流を減らした
3. クロストーク改善用にC7を追加

低域特性がこんな状態なので、あんまり真面目には計測していないのですがクロストークは80dBくらい確保できています、残留ノイズは0.1mV未満です。

ついでにまさかの出来事なんですが、ここに使っているH-5Sはタンゴのトランスですけど、40年前に新品で買ったものです
今回、計測していて気づいたんですけど、トランス泣きします7KHzから9KHz辺りにかけてピーって泣くんです、2個ともそうです。

まあ なんであれ、今の僕のスキルではこのアンプの低域特性を直すことができません
このblogにコメント機能は付けていませんが、どなたかご存知の方がいたら教えてほしいです(メールで教えて)

boss

written by boss