4 月 25

前回に続いて14MHzモノバンドSSBトランシーバを完成目指して頑張ってみました
本日の時点では全体の95%くらいまでの仕上がりではないでしょうか・・・。

追加予定なのはPoメーター用回路、ALC関連です。

受信部については、結局のところ深追いしまくって全体のレベル調整のために各段の動作点を見直すべく定数の変更と一部は回路の変更なども行いました
いずれにしても今更基板を見て回路を起こすのはかなり面倒なのでブロックダイオグラムと一部だけ回路の掲載ということで済ませようと企んでいます。

ブロックダイアグラムは最終的に下記のようになりました
終段部は後述します

14MHzモノバンドSSBトランシーバのブロック図

14MHzモノバンドSSBトランシーバのブロック図

もしかするとIF段はDBM以降の2SK125によるIF AMP1は不要な気もします。
9MHzとか表記してますけど、実際にはそれぞれ端数があるのですが面倒なので簡略化してます。

IF AMP4の所を書き出してみます、3SK74を使った箇所は、どこもこんな回路となります
if-amp4 3SK74

このIF AMP4からAGC用の信号を貰っています、AGC回路は下記の通りです
増幅型です、とは言っても所詮2SK192A-Yなので増幅率はとても低いです、最初はトランジスタだったのですが利得を押さえるのが面倒だったので捨てるほど転がってた2SK192を使ってみました。

AGC回路

AGC回路

ここのAGC回路で目指したのは感度の良さです、アンテナを繋いで外来ノイズでもメータが動くくらいのが(ノイズのレベルにもよりますが・・・)丁度いいと考えています、モービルホイップで受信してみてスピーカーから聞こえる音の感じとSメーターの振れ具合が自分の感覚に合っていることを優先したら、こんな回路になってしまいました。

ここのAGC回路から、最初は(20数年前に作った時)RFトップに入れているATTのコントロール回路にも制御電圧を接続していたのですが、今回の作り替えた回路ではATT制御から切り離して3SK74を使ったIFアンプの部分だけに変更しました。
ATTはpinダイオードを使った減衰回路ですが、大きな入力信号をグッと絞り込むことができて簡単な割に効果は大きいです
余談ですが、当時はビッグパワー局が近所に多数いましてそれの対策用でした。
今回はATT回路には別の簡易な回路を追加してボリュームにてRF感度の調整ができるようにしました。

さて、ここらでSメーター回路をどうするかと悩みました、今回の回路ではAGC出力のインピーダンスがとても高いため、メーター回路を真面目に作るとcmos型のオペアンプかFETを初段に使ってHiインピーダンスで受ける回路を構成する必要があり考えただけでバカみたいです
たかがSメーターに(こんなオモチャに何で今更って感じです)
そこでIFアンプのソース電圧が変化するのをそのまま利用することにしました、これだと抵抗とボリュームだけで済みます。

Sメーター回路

Sメーター回路

ここで使ったメーターはジャンク箱をかき回して発見したラジケーターですが素性が分かりません
テスターの抵抗レンジで測ったらDCRは600Ωで、この時に6割程度メーターが振れました、この状態でメーターの両端の電圧を測ったら0.12Vでした
このことからフルスケート200μAくらいのメーターだと思います。
1KΩのVRで0点をセットし、10KΩのボリュームは感度と言うかフルスケートのセットができます。
※各回路の温度ドリフトは考慮していません、事実温度ドリフトにより0点は多少ズレたりしますが気にしません。

こんな感じで作りかけの本機とモービルホイップを持って通勤途中に受信を楽しんでおりました
以前に面倒だから途中で投げ出していたメーターの穴も加工して取り付けました
(写真が小さすぎてメーターのところが見えないけど後日アップします。)
外で受信テスト

こんな感じで14MHzをワッチしているのは、もはや変質者と思われてもしかたないですね。

こんな事をしていたら、やはり何かしら電波を出せる状態にしてみたいですよね
このままの回路だと歪まないところで100mWくらい、歪み覚悟で最大400mW近く出るみたいです。
それにフタもしたいので・・・

あっそうだ 電源は基本的にリポバッテリーを今後も使います3Sなので約12Vです。

では送信部の終段部を作ります
目標は3Wです

ここは、マジで悩まされました
トランジスターが無いんですね、もちろん以前の断捨離によりたくさん持っていた2SC1306とか1307とか1個もありません
通販でも探したけど製造中止なんですね
50年近く前に使っていたものですから当然ですね
驚いたのは代替品も見つからない事です
半導体資料をネットで探してたら三菱のFETがあったので買ってみましたRD16HHF1ていうんですけど、データシートを見るとなんだかパッとしませんね
30MHzで12.5V 16W Gp16dBとかって 微妙ですね
理由はアプリケーションノートを見たら
えーこの回路でこの数値 んー メーカーさんの奇跡的ベストデータがこれで、それを達成するのにこの回路 あー ちょっと自信無いな

とにかく通販で簡単に安く買える事も大事な要素なので考える前に樫木総業に注文してしまったんですよ
何が問題かと言うとゲインが期待できない事です、もしかすると14Mあたりでは22dBくらい取れるのかな? 取れたらいいなぁと思いつつ

試行錯誤の末 最終的な回路はこれになりました

RD16HHF1を使った5Wアンプ

RD16HHF1を使った5Wアンプ

作ってる最中に記念写真も撮ったのでアップしときます
目標3Wですが後日ALCもかけたいので5W出力として設計します

T-37#6で4段 LPF

T-37#6で4段 LPF

配線や改造しやすいように、ひっくり返して実装

配線や改造しやすいように、ひっくり返して実装

コアやリレーを載せた面

コアやリレーを載せた面

終段ユニットの部分

終段ユニットの部分

T2とT3をユニバーサル基板に取付しやすいように事前加工しています。

T2とT3を作ってるところ、ユニバーサル基板に取付しやすいように事前加工しています。

アイドリング等の調整中

アイドリング等の調整中

この終段部の説明をしておきます
入力部は1:4の接続です、50Ωを200Ωに上げてゲートに入れてます
4:1とか1:1もテストしましたが、もともと2SC1307用に作ったドライブ段なので納得できる動作には1歩届かずです気に入りません

1:4として接続しゲート側に200Ωをパラってるのは200Ωを明示的にするためです、そうしないとドライブ段の出力が50Ωである前提での動作が期待できないからです
それと、FETは僕の勘違いでなければ電力ドライブではなくて電圧ドライブなので1:4のトランスとすることで昇圧が期待できることです
小さなドライブ出力で効率よくFETの終段を動かすには必然的と考えています
これより高めにするのは安定性が未知数なので1:9での450Ω動作等は試していません。

それと、もしかするとゲート・アース間に抵抗を入れている人が多いようですが、僕には理由が分からないので入れていません。
真似をするのは簡単なんですが理解しないままでは意味が無いので将来その理由が分ったら対処したいと思います。

コンデンサーとトロイダルコアはジャンク箱を引っ掻き回して見つけたもので容量不足な所はパラってみたりしています、コアについてはT-36#6以外のものは予想にすぎません
10回巻いて容量を測り、透磁率を推測し、こんな型番なんだろうと思い込みのみで作ってますが経験的に記載の型番の部品と巻き数で十分な再現性があります。

RD16HHF1を使って、丁寧に設定する箇所はゲートバイアスの電圧です
ドレイン電流を測りながら各種テストした結果、僕はアイドリングを120mAにしました、この時のゲート電圧は3.9Vです。
0.1Vの変化で激しく電流が変わります
そのため、ゲート電圧の測定に入力インピーダンスの低いアナログテスターでは計測しない方がいいです、ただしドレイン電流だけを見ながら調整するなら問題ありません
細かくデータ取りをするならDMMを使いましょう。
参考になるかどうかは分かりませんが
4V 150mA
3.9V 120mA
3.85V 100mA
この時、ドレイン電圧は13Vで調整しましたが11Vから13V強まで変化させてもアイドリング電流は大きくは変わりませんでした。
このバイアス用にわざわざ三端子レギュレータを使うこともしていません
TX8.8Vラインは安定しているので問題ないと思います、それと最近は三端子レギュレータは密かに妙な周波数で発振していることを体験したので無暗に使うのは避けようと思っています

送受の切替に当たってRD16HHF1のドレインへは常時12Vがかかっていますが、動作の停止・稼働はゲートバイアスの有無のみで行っていますが問題ないと思います。

NFBは後から付けたんですが、無いよりは有った方が歪みの特性は良いようです
NFBをかけても最大出力は変化しませんが入力感度が低下するだけです、モノバンドなのでNFB無しにしようと思ったのですが歪みやすいので付けました
240Ωにしたのは1KΩから順次小さくしていくと、この240Ωあたりがバランスが良かっただけの話しです
120Ωまで下げるとNFBが効き過ぎてドライブしきれなくなりました
あまりNFBをかけすぎるとある領域を超えたときの歪み方が激しすぎて怖くなります、というか波形を見てそう感じましたので程々というのが大切みたいです。

終段部は回路図の通りですが、もしこれを参考にお作りになる方がいた場合の話しですが
T1にパラッている200Ωは別として、他の抵抗値は適当でいいです
重要ポイントはゲートバイアスのみです(低すぎると1ミリも動きません)
バイアス調整用に3.3KΩと1KΩのVRで構成していますが、もっと簡単な組合せで最初に試した10KΩのボリュームだと変化がシビア過ぎたのでVR調整しやすいように手持ちの1KΩVRに合わせて決めただけです、VRを出てT1へ行っている3.3KΩは2KΩ以上あればOKです、なんせゲートには電流が流れないので抵抗による電圧ドロップは気にしなくて良いのです。

ゲートに入れてるパラ止めの10Ωも僕の作った回路基板ではあっても無くても変わりなく気休めに入れてるだけです
オーディオアンプの1点アースのルールとよく似ていて、その考えて部品の取り付けを行えばとても安定した仕上がりとなります
高周波回路なので何事も最短ですが、そこだけに拘るとアース周り(パスコンのアース側とか)など下手をすると電流ループが多数できてしまい思いがけない結果になるかもしれません。

では実測してみましょう
僕は無線用の測定機器等も断捨離時に処分したので持っていませんでした
そこでオシロは持っているのでダミーとして100Ωを2個パラって負荷とし電圧を測ったら21Vrmsくらい簡単に出てしまうんです
計算すると(21×21)÷ 50=8.82 つまり8.82Wでてますね
そんなはずはない FETは殆ど熱くないし、2Wのダミー抵抗も瞬間的に熱くなる程度だし
それで、高周波だから回り込みによる悪戯かなと思い確かめる方法を用意することになりました
せっかく可能な限りジャンク部品の再利用で進めているのに、ここへきて・・・ コロナ自粛中につき辛いゾ

で、しかたなく確かめるために第一電波のSX-200(5Wレンジが付いてたから)とダミーのDL50Aとやらを買って測ったら
なんと楽勝で5Wレンジでは振り切れてしまい20Wレンジにて9W程度でているのを確認しました。
出力部のトランスとLPFの設計上、フルパワー時はかなり効率が低下すると思います
入力は13V×1.2A=15.6Wです 単純計算で57%程度ということでしょうかね
波形を見ていると6W位までがなんとなく調子よくパワーが出ている気がします(思い込みだと思いますけど)
終段部がこれくらい出せる能力があるということでALCはかけやすくなり嬉しい誤算です
後になって知ったのですが、このRD16HHF1よりはVHF用のシリーズがあるみたいですゲインが期待できるので次回はそっちを使った方が楽だろうなと思います。
しかし、実験中にすぐに壊れると思っていたので3個も買ったんだよね320円×3個
これが丈夫で壊れないから良かったと言えば良かった
確かにデータシートにはSWR20・全位相OKと書いてある これは真実かもしれない。

さて、この回路ですが、すごく安定していて適当にバラックで作っても動作するようです
しかもフランジがソースであることが嬉しい、オーディオ用だとドレインだったりするので面倒なんだよね
基本的に入力部にトランスを入れないで50Ωのつもりで単純にCカップリングによる入力とした場合は
動作はしますが不安定なのか他の測定器等への回り込みが発生しました
おそらく入力インピーダンスが確定しない状態の回路は無理があるのだろうと思います
50Ωのアッテネータなど付けるとか、先程の理解不能と書きましたゲート・アース間に抵抗を入れて暴れを押さえるとかすればOKと思います

アンテナ切替は終段とLPFの間で行っています、なんだか巷ではアンテナ側で切り替えていて受信時はLPFを通さないのが多いようですけど
どうしてかなぁ?

リレーで送受のアンテナ切替を行っていますがリレーの種類によっては平気で100mA越えするようで驚きました
これまたジャンク箱をかき回して見つけた中に40mA程度で動作するのがあったのでそれを使いました
しかも12Vではなくて8.8Vで動かしています、これだと25mAくらいで動作してくれました
これより電圧を低くしても動作しますが接点圧が足りなくなるので動作音を聞いて8V以上あれば接点圧は足りているだろうと判断しました
調べるとこのリレーもオムロンでは廃番となり代替品は無しとなっていたので壊れたら面倒だなと思います。

これでしばらく遊んでみます
出力計も付けたいしALCもかけたいけど、またそのうちに続きをやろうと思います。

boss

written by boss

3 月 22

物置で物色していたら20数年前に作ったトランシーバーの残骸を発見しました。

当時はこれで無線をしていたのですが、残骸を集めて思い出してみると、ケースを入れ替えるのに分解し、途中まで作業して放置状態のようでした。
理由はケースのアルミパネルが固くて加工しにくい事と、基板を止める方法を思いつかなくてめんどくさくなったのだと思われます。

でっ、今回の発掘品は基板2枚とVFOユニット(メカギアとセットで)パネルに取り付けただけの合計3点です。

9MHzジェネレーター部とコンバータ部

9MHzジェネレーター部とコンバータ部

VFOユニットとメカギア部をパネルに固定している

VFOユニットとメカギア部をパネルに固定している

VFOとメカギアは あーこれか 壊れたFT-707Sを誰かに貰って、VFO周りだけ外して捨てたんだっけ・・・

これ、終段のアンプ・アンテナ送受切換部・ローバスフィルター・ノイズブランカー・その他Sメーター回路やツマミ類が見つかりません、たぶん断捨離の時に捨てたのでしょうよ。 残念

9MHz帯のジェネレーター部はローカル信号を入れると14MHzの送受信ができるところまで回路が載っています。
もう一枚の基板には受信のRFアンプ・送信用プリドライブ・送受切換用電源回路・局発回路+SN16913を使ったミキサー回路などが載っています、ここにVFOからの信号を入れると23MHz帯が出力されるようになっています。

VFOは5.5MHzから5.0MHzの出力になっているので、逆ヘテロダインをし結果的に14から14.5MHzで動作するよう全体の回路が構成されていました。

回路図も残っていませんからね基板を見て配線を考えました

当時はテスターしか持っていなくてRFプローブを自作して各部の信号レベルを調整した記憶があります。

足りない回路はありますが配線すればかなり低出力な14MHzSSBトランシーバーとして動作するはずです。

とりあえず、基板を眺めて配線を探りバラックで仮動作させてみましたら、とりあえず動作することは確認できました。
一旦組み立てると部品交換が大変なので、丁寧に動作チェックをしていくと、問題テンコ盛りですね
んー これで無線してたんだけどな、あの時どうして気付かなかったのかな?

ローカル信号をDBMに突っ込む最終バッファが発振気味、AGCアンプも発振気味だしアタックタイムに問題あり、ローカルミキサー部のSN16913への局発信号がレベルをアッテネートしすぎ・・・などなど

全体的にレベル配分が悪すぎでしょ 1つ1つ直していくのは大変で自分との闘いが続きました
納得できるまで手を入れるなら新規で作った方が早い気がするので、大きな問題点だけ修正し、それなりに安定動作する状態に持ち込みました。

それにしても、考えて作ったのか無神経に寄せ集め回路なのか・・・
受信時の電流が多いなぁ(約180mA)、そりゃあこんな回路で構成したら無理もないか
2SK125をパラった箇所が何か所かあり、この回路じゃ無駄に電流が多いはずです。

動作確認が出来たのでケースへの組み込みを開始します

ホームセンターへ行ってアルミの板とLアングルを買ってきました、それを加工してフロントパネル側に固定し基板の調整がしやすい構造を考えてみます。

加工した部材です

アルミ板を加工したフレーム

アルミ板を加工したフレーム

基板を止めてみると2か所ほど配線がしにくいところがあったので追加加工して配線を出しておきました。

配線用の穴を追加加工し配線を出しておく

配線用の穴を追加加工し配線を出しておく

これをフロントパネル側に固定するのですが赤線で囲ってるところ

ネジ2本で1点止めなので弱いです

ネジ2本で1点止めなので弱いです


全体を写すとひ弱な感じが伝わると思います
フレーム固定

この部分だけだと強度が出ないです
それで反対側にも追加加工し、金具を追加して固定します

現物合わせで金具を作りました

現物合わせで金具を作りました

出来上がりはこんな感じです
固定完了

ついでにスピーカー取付金具も作りました

スピーカーも固定して第一弾回は終了です

スピーカーも固定して第一弾回は終了です

今日3月22日 なんかのコンテストしてましたね、午前中に職場に来る前に公園の横に車を止めて、数メートルのビニール線をミノムシで止めてアンテナとし受信してみたら多数の無線局が受信できました。
電話・電信共にコンテストしているようです
普段、ビル内の職場では何も聞こえてこないので、いまどき無線する人もいないのだと思っていたのですが・・・

AGCの調子もよく20数年前に作った時より劇的にいい感じで受信動作しています。

足りない回路、特に終段のアンプ(3W程度を予定しています)とかローバスとか、必要最小限の回路を作り完了とする予定です。

今回は第一弾として復活した残骸ということでよしとします。

boss

written by boss

2 月 16

お恥ずかしい事なんですが、ふとしたことから設計ミスに気づき改修いたしました。

どうしてV4なのか?
これはV3が30分間だけ実働実績があるのですが改造しまくったわりにデキが悪すぎて速攻でV2に戻したからです
それはいいとして、どんなミスをやらかしていたのか
前回までの回路図でR11の62KΩのことですが、これはB電源から初段への降圧とデカップリングとしての抵抗です
きっと作り慣れた方にはお見通しだったと思うのですが、僕は気にも留めていなかったことに気付きました。

先ず初段の回路ですが、無信号時の状態で2.8mA流れています
62KΩ経由なので約174Vの降圧ができます
実は6B4Gアンプを作り替えてる頃から分かっていたのですが、信号を入れて音楽を聴きながら電圧を測っていたら、初段への供給電圧が変動することを知っていました。

その時に考えればよかったんですが、なぜか他人事のように無視してました。
計算しやすいように稼働時に初段の電流が±0.5mA変化したとしたら無信号時で2.8mAですから2.3mAから3.2mAの変化ということです
単純に280Vから62KΩを経由して電圧を取り出すと137.4Vから81.6Vの範囲で変動していることになります

62KΩじゃなくて10KΩ程度だったら鳴り方に影響があったとしても気付かない範囲なのかもしれず・・・
音量を大きめにすると音がごちゃ混ぜになってたのもこれが原因かもしれないと思ったら気になって落ち着かなくなりました。

思うところがあって初段の動作電圧をあまり高くしたくないので100Vあたりで動作させることを目標にするとして
思いついたのは、抵抗を止めて簡易なレギュレーターで100Vを作ればいいのではないか
しかも、クロストークが悪化しないように左右で別回路にしたい
だけど、簡単に済ませたい

こんな横着な気持ちで手持ちの部品箱をかき回してみました、ZDの56V/1W型が2個と2SK2700が数個転がってました、抵抗器はなんとかあったように思うので、これで何とかしなくては・・・

結局、手持ち部品の都合と、面倒くささから手抜き回路をでっちあげました
ZDが1組分しかないのでゲートとドレイン側は共有して、出口のソースだけ各チャンネルに振り分ける事にしました
保証はしませんが、これで十分にチャンネル間のアイソレーションは確保できると信じています(いや信じたい)
ZDが1W型なので、ここが気に入らないのですが無いよりはマシってところでしょうか、05W型なら1mAも流せば所定の電圧で安定しますが1W型は2mA程度流す必要があり(実測して確認済み)(余談:1W型はモノによっては7mAも流さないとダメなのがあって気難しいですね)
公称56VのZDを2個直列にして112Vですが定格より低い電圧で安定するみたいなので106Vから110Vだろうと見当をつけて一発勝負です、FETのゲートで3Vロスるので103Vから107Vあたりが取り出せると思います。

改造前のV2の回路図

6SN7パラシングルアンプV2

6SN7パラシングルアンプV2

最終的な回路図はこちらです

6SN7-para-single-v4

6SN7-para-single-v4

それと、実装するのも簡単に済ませたいのとFET(2SK2700)の放熱もしたいので、以前に使ったアルミ板の切れ端があったのでネジ穴加工をして電源トランスにネジ止めしました。

アルミの板を加工してFETとラグ端子を取り付ける

2SK2700を2個とラグ端子を取り付ける

2SK2700を2個とラグ端子を取り付ける

トランスの端子台のネジを2個共ネジ式のスタンドに変更してアルミの板を浮かして固定できるようにする
トランスのネジを2か所変更

アルミの板を取り付けて配線をする

降圧回路の配線完了

降圧回路の配線完了

わりと簡単に済ませてます、今回追加改造した回路の出力は1次側の電圧の変動にかかわらず107Vなのです。
改造は手間ですけど有効な手段ではないかと思います(いつもの思い込みかも)、実は6B4Gのアンプを完全に作り替えるつもりで各部定数を計算しているときに、本アンプの設計ミスに気づきのした。
たかが簡単な回路の真空管アンプなのに躓いてばかりで奥の深さを痛感しています。

さて、改造の結果ですが測定器での計測はしないで試聴結果のみとします。

ボリュウームを上げ気味だと音がごちゃ混ぜになっていた楽曲を聴いてみると、きちんと聴けるようになりました
音の伸びも以前より良くなってるようです
奥に隠れていた楽器の音も前に出てきます

思惑は上手く行ったのではないでしょうか、小音量から上げ気味の状態までいい感じに仕上がりました。

boss

written by boss

2 月 13

初段を新しく作り直結にしてみたり、アレコレ試してみた結果、結局カスコードにエミッタフォロワ追加の回路が好みの状態として落ち着きました。

最終的な回路図を載せておきます

6SN7パラシングルアンプ

6SN7パラシングルアンプ

今回はめんどくさいけど負帰還量の違いで、周波数特性がどう変化するのかデータを取ってみました

数値的にはこれです
6SN7パラシングルアンプの各種データ

グラフにするとこうなる

6SN7パラシンアンプ周波数特性「無帰還から9dBまで」

6SN7パラシンアンプ周波数特性「無帰還から9dBまで」

0.125W時のデータですが負帰還をかけると30Hz以下で(特に20Hz以下で)低域が持ち上がります
パワーを上げていくとピークはなくなり、それなりの状態になります。

あれこれ帰還量を試しました、正直言って4dBから11dBくらいの間で聴き比べして個人的な好みで少なめが良しと判断しました
それで、今はNFB抵抗を2.4KΩから3.2KΩに変更しOPT 2次側の8Ωのところから初段に帰してます、これで実測4.2dBの負帰還量です(この状態でのデータは取っていません)。

小音量時の低域のピークは、どうするか悩んだんですけど
これ、もしかしていい感じかもぉ
小音量時は低域が不足気味なことが多いのですが、それを補ってくれます
それと、もしこの回路を基に同様なアンプを作った人がいたとして、しかもスピーカーが小口径(10センチ以下とか)だと低域不足を補うのにちょうどいい様な気がしてます。

気が付いた人がいると思いますが、このアンプは175KHz辺りにピークがありますが気にしなくていいと思ってます。

その他、個人的印象としては全段差動6SN7ppとよく似た傾向の音で鳴ります、このことから6SN7ってこんな音なんだろうなって思ってます、幸いなことに、とても好きな鳴り方をしてくれます。

最大出力はオシロで見てノンクリップ時の出力は0.8Wくらいです、波形が歪みますが入力を増していくと1.2Wくらい出るみたいです。
ずーっと聞いてると、前回の全段差動アンプより、こっちのシングルアンプの方が音的に好みです
特にサックスとか弦楽器とかいい感じで響きます。

boss

written by boss

1 月 28

以前、6V6シングルアンプを作ったのだけど、どこかしら気になる事があり改造を考えてました。

話すと長くなるから結果を伝えると、6V6シングルを止めて6SN7パラシンに作り替えたら劇的にいい音で鳴るようになりました
あのポロくて糞トランスだと思っていたH-5Sがこんなにも良いとはちっとも知らなかった

5極管の3結程度の内部抵抗ではH-5Sは性能を出し切れないのだと思いました
実は6V6・6F6・6K6・6L6・6CA7・6GB8などあれこれ差し替えては聴き比べをしましたが、傾向は似ていて特にこの球がいいと感じる事はありませんでした
オシロで低域の波形を観測すると球の内部抵抗が低いほど低域の歪みが減ることに気付きました。

それで5極管の3結時よりも内部抵抗の低い球のことを考えると素直に3極管だと思い
しかも手持ちの中から選ぶと6SN7をパラってみるのはどうだろう(選択肢は多数あると思うが新たに買う気は1ミリも無い)

GT管なのでソケットも同じで配線をチョコチョコっと変えればすぐに試せるしね
とにかく作り替えてみた

最初はNFBも外して裸のまま鳴らしてみた

出てきた音を聴いて どひゃーんと驚いた えーすごーい これいい音してる 信じられない
早速オシロを出して波形をみたら、これまた驚いた低域は14Hzまで下げても波形が歪まない
実測で(クリップ開始までの出力)0.75Wくらいしか出ないけど、もっとガンガン出ている感じで0.75Wのアンプとは思えない鳴り方をするんだ

6V6シングルアンプはジャズとかサックスなどの音はいい感じだったけど他のジャンルは苦手でJPOPなど聞く気にもならなかった
でもこの6SN7パラシンは音楽のジャンルを選ばない気がする、どれもいい感じで鳴ってくれる。

NFBについては11dB程度かけると音が平凡でつまらないアンプになってしまった
少しずつ減らしていき今は実測5.2dBで落ち着いている
かなり手抜きをして試したのでこうなったけど、そのうち4dBまて減らしてみようと思う
今回はOPTの2次側32Ωのところから16Ω、8Ωと接続ポイントを変えただけの事(抵抗を付け替えるのが手間だから)。

蛇足ながら初段は6V6の時に作ったカスコードアンプを利用しています、つまり完全にオーバードライブだし利得も高すぎますので2SK117BLのソースに入れているコンデンサーは取り外して若干利得を下げています。そして試しに2SK30Aで6SN7に直結ドライブもしてみましたが、音が柔らかすぎるのと利得不足により今回は採用しませんでしたが2Sk117BLと2SC1815エミッタフォロワでの直結ドライブを気が向いたら試してみようと思います。

回路図を載せておきます、今日の時点での内容です。

6SN7パラシン アンプ

6SN7パラシン アンプ

2020年2月1日 追記
聴感上は全く気にならないのだけど周波数特性を測ると高域が全く伸びてないアンプなんです。
載せてる回路のままだと 無帰還では14KHz辺りから低下を始めるので負帰還をかけて26KHzでようやく-1dB程度の低下に抑えています。

低域の特性は5極管の時より遥かにいい状態になったけど高域特性が気になりますね

初段がカスコードなので6SN7パラレルではミラー効果が強く出るみたいなので急遽回路を追加しました
追加したのは下記の回路図のの通りでトランジスタと抵抗を1本ずつ(片チャンネルあたり)追加することで改善されました。

初段カスコードにエミッタフォロワ追加

初段カスコードにエミッタフォロワ追加

各部最適値を目指して定数の変更もいいかもしれないけど深追いするのもどうだかな
とりあえず負帰還をかけた状態で計測したら45KHzまではフラットで70KHzでー1.6dBの特性になりました。

負帰還は9dBかけて10Hzから80KHzの特性は+1.3dBから-2.6dBの特性になりました
近日中にでもグラフにして追記したいと思います。

あれこれ試して現状は、30Hzから下は利得が上昇し10Hzから15Hzあたりに盛り上がりのピークがありますが8Hz以下は急激に減衰します。
高域は175KHz辺りで少し山ができるのですが気にしなくて良いと考えています。

boss

written by boss