4 月 30

先日の中華デジタルアンプ TDA7498E 160W×2 の件ですが
一旦は処分予定の箱に入れていたんですが
何気に取り出して再チャレンジしてみました。

1. ノイズが多くて使い物にならない件

  • これは、ボリューム(VR)を最大から少し絞ったところでノイズがガクっと減る事に気づきました、基板に実装されているVRは最大だとノイズが激しく、中間だと別の誘導ノイズが入り気になります、なので最大位置から8から9割のあたりが無難のようです。
  • ノイズはTDA7498E自体が出しているモノ以外に電源からのノイズもありバッテリー運用もしてみましたが充電がめんどくさいのでトランス式の電源をでっちあげました。ACアダプタに限らず殆どのスイッチング電源はノイズが多く使う気になりませんでした(手軽で便利ですけどね)、各種フィルターを作って試しましたが苦労の割には結果は悪く安物なりの性能だと思います。

2. 歪みの件、特に高域での歪みが嫌になる件

  • これについては中華デジタルアンプを使う時にはツイーターを外すことにしました。

使っている20cmフルレンジスピーカーが16KHzあたりから下降し始めるので、高域に癖のある中華デジタルアンプの嫌な部分と相殺されてフルレンジ1発でバランスが良いように思いました。※ただし入力ソースにもよるので曲に合わせてツイーターはon・offしてます。

連休も無駄に長いので大人の工作教室ってノリで木の板にアンプと電源を木ネジで組付けてみました。

板にスピーカー端子とRCA端子を取り付け

板にスピーカー端子とRCA端子を取り付け

反対側から

上から見たところ

上から見たところ

横から見たところ

横から見たところ

板・トランス・コンデンサ・ラインフィルターなどは自宅の物置に転がっていたものを利用しています

トランスはカットコアトランスです、手持ちの5A(5アンペア)・12Aなどのトランスも有りましたが、EIコアで大きく重く熱損失も大きめで迷っていたら、小型ですがカットコアトランスがあったので使ってみました。
一通り手持ちのトランスは全て動作テストしたうえで、この小型カットコアトランスを使う事にしました。

実はこのカットコアトランスはセンタータップ付き15Vで0.3Aの容量しかなく本来なら使えません
幸いデジタルアンプなので使えただけの話しです
全波整流して16000μFで受けています(8200μF×2のブロックコンをパラって使用)
小音量で22.3V程度、やや音量を上げて22.1V程度、ガンガン鳴らして21.9V程度の電源部となりました
因みに、この部屋は40畳ほどです、ここでうるさいくらいに音量を上げても、このトランスで使えています。
瞬間的な電流は大容量のコンデンサーが何とかしてくれるのでは? と思っています。
※正確にはオシロで波形を見る必要がありますが、見ない方が幸せな気がするのでヨシとします。

細かい事を言うと、低音時に電流を必要とするので低域をガンガン出すには大容量のトランスが必要で、バッテリーや12Aのトランスの方が僅かに低音の出がいいのですが殆ど気にならないので小型で軽いこのカットコアトランスで行きます。

ガンガン鳴らして長時間使ってみますがトランスは全く熱くなりません、ほとんど熱が出ないみたいです
今回は捨てるつもりだった中華デジタルアンプなのでRコアかトロイダルのトランスを買う気になれず、廃材で完結できたのはとてもハッピーです。

この板切れアンプには電源スイッチは付けませんでした
もしもの時のためにヒューズは付けています、そして気休めのコモンモードフィルターを使ってます
いえいえ、正確には画像の通りフィルターとヒューズなどが一体になった部品が転がっていたので、それを使っただけの話しです。
コモンモードのフィルターもたいした効きは無いと思いますが電源ラインを通してノイズが行き来するのを少しは防いでいる筈です。

今、やり残しているのは、基板に付いてるRCA端子とVRを取り外して入力部分はアレンジする予定です、そして板に取り付けたRCA端子へ配線をしようと思います。

さあ、平成最後の工作教室はひとまず終了です。

boss

written by boss